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【これからのリーダーシップについて】 ~岡 亜希菜~

2021年03月01日

皆さんは、自身がリーダーシップをはかろうと思った際、まず何を考えますか。

 

例えば、あなたがあるプロジェクトのリーダーに任命されたとします。

 

リーダーとして、プロジェクトを成功へ導くことがあなたの使命です。

 

そんな場面であなたはまず何を考えますか。

 

チームメンバーにどんなことをどのように指示しようかなと考えませんか。

 

もちろん的確な指示を出し、的確にチームメンバーを動かすことも間違いではありません。

 

しかしぜひ知ってほしいのは、

 

「人は何(WHAT)に心動かされるのではなく、人は何故(WHY)に心動かされるのだ」ということです。

 

 

これは、リーダーシップのゴールデンサークル理論と言われるものです。

 

私がこの理論を知ったのは、TEDです。TEDのSimon Sinek氏の講演です。

 

 

ゴールデンサークル理論とは、

 

内側からWHY(なぜ、それをやるか?)⇒HOW(どのようにやるか?)⇒WHAT(何をやるのか?)

 

の3つの円で構成されているものです。優れたリーダー(組織)が人を動かす時に使っているフレームワークの一つです。

 

 

多くの働いている人が今仕事で何をしているのかは分かっています。(WHAT)

 

どのようにすればうまく進めることができるのかも分かっている人はいます(HOW)

 

しかし、ほとんどの人がなぜするのかを分かっていません。(WHY)

 

 

 

例えば新商品が出た場合も、

 

「このような素晴らしい製品ができました(WHAT)、他社製品とはこんなところが違います(HOW)、いかがですか?」と説明します。

 

これでは人の心は動かないのです。

 

 

Simon Sinek氏が例に出したのはApple社です。

 

もしApple社が製品を外側のWHATから説明すると…

 

WHAT「我々が出すコンピュータは素晴らしいものです」

 

HOW 「美しいデザインで簡単に使え、親しみやすい製品です。一ついかがですか?」

 

WHY :無し

 

 

いかがでしょうか。

 

買いたくなるでしょうか。

 

これほど物が溢れている成熟社会では、まったく心動きません。

 

ではApple社がどのように伝えているかというと・・・

 

 

WHY:「我々のすることはすべて世界を変えるという信念で行っています。違う考え方に価値があると信じています。」

 

HOW:「私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ簡単に使えて親しみやすい製品です」

 

WHAT:「こうして素晴らしいコンピュータができあがりました。いかがですか」

 

 

こうして多くの人がApple社の製品を安心して買うのです。

 

 

効果的なリーダーシップを図る際には、このゴールデンサークルを意識し伝えるようにしてください。

 

例えば指示を出す際には以下のような伝え方が良いでしょう。

 

 

WHY(なぜ行うのか、目的、信念)

「お客様の課題解決を行い、成功を支援する、これが我々の使命である」

 

 

HOW(どのように行うのか)

「そのために、来期は〇〇のテーマで支援したいと考えている」

 

 

WHAT(何を行うのか)

「〇〇のテーマを次月提案するので、提案書の作成をお願いできますか?」

 

 

チームメンバーで一度、組織の存在意義、まさにWHYについて話し合うこともお勧めします。

 

今自分たちが行っていることにどんな意味があるのか、何につながっているのかを知ることで日々の業務への取り組み姿勢も変わります。

 

 

「人は何(WHAT)に心動かされるのではなく、人は何故(WHY)に心動かされるのだ」