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【マネジメントの本質とは】 ~代表 中山 幹男~

2021年05月06日

3回目の非常事態宣言が出され、コロナ禍での経営活動が大変な状況になっていますが、

 

今回のブログはマネジメント、リーダーの役割について解説します。

 

 

マネジメントといっても3つの領域があります。

 

 

1.組織のマネジメント

 

各組織の役割、ミツションを明確にして組織として機能するように対応する事

 

⇒このために組織の役割、ミツション、方針、業務内容を記載した職務分掌、部門方針書があります。

 

 

2.仕事のマネジメント

 

仕事の手順、プロセスを詳細化し、誰が実施しても同じ成果が出るように仕事を標準化する事

 

⇒日本は今まで同一民族の為か阿吽の呼吸で仕事が出来るのでこの業務の標準化が非常に苦手でした。

 

これからは多様化の時代にあわせた業務を視える化、手順化する必要があります。

 

 

3.人のマネジメント

 

部下が顧客の為に貢献できる事は何かを常に考え行動できるように指導する事

 

⇒どうしても組織の中にいると内向き思考になる為、お客様第一主義を基にした外向き思考が大切になる。

 

 

「組織のマネジメント」、「仕事のマネジメント」ができても、「人のマネジメント」ができないと魂が入った組織になりません。

 

この「人のマネジメント」で重要なのがリーダーの役割です。

 

このリーダーの役割は

 

1. 期待される役割を正しく認識する

 

2. 全身全霊で役割(職責)の遂行にあたる

 

3. 部下のあらゆる疑問に答えられる能力と人間性を備える

 

4. 部下に背中を見せる

 

5. 明るい組織風土を形成する

 

6. チームの能力を最大限に引き出し、期待される現在、未来に立ち向かわせる

 

の6項目があります。

 

 

私事ですが1980年代の高度成長期に自動車メーカーで設計開発の仕事をしていましたが、

 

当時の仕事の姿勢をこのリーダーの6つの役割に照し合せてみると1番、2番の項目は当然の事ながら、

 

3番、4番、5番、6番の項目を最重要視して、仕事をしていた記憶があります。

 

 

 

設計部門の仕事をしていた関係で、担当装置(カーエアコン)の技術内容を極め、サプライヤーとも対等に渡り合える力を身に着け、

 

部下を指導しました。

 

また、常に率先垂範し、仕事の仕方が部下の見本になるよう努力し、プライベートでも、部下と飲み会、スキー、テニスと、

 

仕事は厳しいけど明るく、楽しい組織風土を形成するように努力しました。

 

 

 

特に、仕事の内容は現状維持型ではなく、将来を見据えて、新しい技術開発を常に進めました。

 

鮮明な記憶があるのが、ディーゼルエンジンを乗用車に搭載した新車開発で、エンジン水温があがらず、

 

(車のヒータはエンジンで温められた水を熱源に使っています。)この対策として、当時まだどのメーカーの車両にも

 

搭載されていないセラミックヒータ(電気ヒータ)を初めて使い、チームで特許を取りました。

 

技術者はとかく保守的になりがちですが、常に最新の技術を導入し、革新を進め、顧客満足度を向上する努力をしました。

 

 

 

この様な仕事の仕方を進めた結果として、組織のチームワーク、コミュニケーションがとれ、高いアウトプットが出せる

 

組織体が醸成できたと思います。

 

 

コロナ禍、温暖化対策等企業の取り巻く環境は大変な状況ですが、3つのマネジメントとリーダーの6つの役割を認識し、

 

組織、仕事、人の新たな価値づくりを積極的に実践してほしいと思います。