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『職場活性化につながる心理的安全性』 ~岡 亜希菜~

2020年07月01日

組織開発の中で、心理的安全性という考え方が今広まっています。

 

心理的安全性とは、

 

『不安や恐れを感じることなく、職場で発言や質問ができる環境や関係性のこと』

 

です。

 

 

先駆けて意識していたのが、Google社です。しかし、基本的には昔からどの組織にもあったものだと私は考えます。

 

例えば、高度経済成長期で、心理的安全性が保たれていた空間はどこだったのでしょうか。

 

私はタバコを吸わないのでわかりませんが、こんな話を聞いたことがあります。

 

タバコ部屋では、上下関係なく関われたり、部署を飛び越え普段は言えないことが言えたり、そこで深い話がなされていたりしていたそうです。

 

まさにこの場は、自由に発言して良いのだと感じていたからこそ、皆が積極的に発言されていたのでしょう。

 

そう考えると、飲み会の場も心理的安全性が保たれている時もあったかもしれません。

 

しかし、本当に保たれていたかというといかがでしょうか。参加者が限定的であるため、その限定的な中だけでの心理的安全性が保たれていたのでしょう。

 

職場全体の心理的安全性があったとは言えないですね。

 

とはいえ、そのようなコミュニケーションを取れる場がかつてはありました。

 

社会が成熟し、それぞれの環境が異なり、人々の価値観が多様化する中で、コミュニケーションがうまく取れなくなってきました。

 

だからこそ、心理的安全性が意識されるようになったのかもしれません。

 

心理的安全性が保たれている職場にするためには、以下の3点をおさえると良いでしょう。

 

◆自由に語れる「しゃべり場」を作る

会議をしようとなると、全員がかしこまり自由な発言等がなくなってしまいます。結果、結局マネジメント側がファシリテーターとなり、「どう?なんかない?」などと聞くが反応なしということに陥ってしまいます。

 

 

参加自由、退席自由、話すテーマ自由 などすべてが自由、参加者側が選べるようにすることで創造的な対話がなされます。重要なポイントはファシリテーターです。うまく参加者の話に共感しながら、相手の話を引き出すスキルが求められます。

 

 

◆聴く姿勢を身につける

心で聴く気持ちがあったとしても、反応良く聴けていないと話し手は不安になってしまいます。この場は話して大丈夫と安心してもらえるような場づくりを聴く側がすることが重要なポイントです。

 

一度、それぞれの聴いている様子を録画しておき、客観的に見ることも聴き方を変えるきっかけにもなるので、お勧めです。

 

 

◆日頃の認める関わり

どんな話でも安心して話せるよう、メンバー同士がお互いに日頃から認め合う雰囲気を作る事をお勧めします。褒めるというのは、上下関係を生みがちですので、承認(認める)ということを実践してみてください。

 

承認は、事実をそのまま認める というように「すごい」「頑張ったね」という評価ではなく「〇〇をしたんだ」「~~思ったんだね」と認める言葉をかけることです。

 

 

成熟社会の中、創造的発想を求めているならば、より一層心理的安全性を意識し、職場の風土づくりをされることをお勧めいたします。