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【これからの製造業に求められる姿】 ~取締役専務 中山 聡史~
2023年03月06日
3月に入り、気温が暖かくなってきたことで、春の訪れを感じれる季節になってきました。
皆さま、お変わりございませんでしょうか?
2022年度も皆さまの多大なるご協力のもと、無事に終えることができそうです。
本当にありがとうございました。
来年度の2023年度も社員一同どうぞよろしくお願いいたします。
さて、2022年度は非常に変化の激しい年でした。
さまざまな情勢の変化により、物価高騰が大きく消費者に影響を与える事態となってしまいました。
物価高騰に伴い諸外国と比べ、上昇しなかった賃金も徐々に上昇し始め、春闘では多くの大企業が大幅な賃金改定を行い、
今後の未来が少し明るくなってきたいように感じます。
来年度の2023年度はどのような変化が起き、それに伴いどのようなビジョンを描いていなければならないのでしょうか。
企業は変化対応業と言われ、この変化を予測しながら、うまく追従して、事業を実施していかなければなりません。
製造業においては、2023年度は勝負の年といっても過言ではないでしょう。
特に半導体関係が2023年度で大きく伸びると予測できます。
パワー半導体と言われるSicが多くの製造業で取り入れられようとしており、これらの分野は大きく成長する可能性が高くなります。
理由は、2つあります。
①自動車業界において、このパワー半導体が多く採用され始めています。
効率や全体レイアウトの観点からSicが採用されていくでしょう。
その結果、信頼性も大きく向上し、他の業界でも使用することができるようになります。
②メタバースなど大きな容量のデータを瞬時にやりとりしなければならない事業が飛躍的に伸びていきます。
先ほど述べたメタバースなどの仮想空間上での事業が大きくなり始めています。
パワー半導体の将来的な予測の一部を述べましたが、このように全ての製造業においてエレクトロニクスの進化が大きな変化に繋がっていきます。
よって、変化を予測する時にはこのエレクトロニクスの進化の方向性をしっかりと見極めていきながら、事業に絡めていくことが重要なポイントとなるでしょう。
次に雇用についての変化を考えていきましょう。
雇用については、先ほど述べたように賃金上昇が必要になります(物価高騰や諸外国との比較)。
もちろん、いままでとまったく同様の事業をしていてもです。
これらをどのように対応していくのかは、やはり取引先への値上げ交渉が必要になっていきます。
事業の利益をより増加させなければ、社員への賃上げは非常に難しくなっていきます。
これを経営陣含めて先導しながら、値上げ交渉をしていく必要があります。
簡単に言っていますが、非常に難しいことであることは私も認識していますし、当社の事業でも簡単に値上げを認めてくれる取引先はありません。
しかし、粘り強く交渉していかなければ、値上げは絶対にできません。
値上げの交渉をする際には、今までと同等の事業であったとしても、改めてお客様に提供できる付加価値を考えなおしてみてはどうでしょうか。
ただ単にモノを売って終わりの時代は過ぎました。
価値を提供するため、モノを合わせてのサービスであったり、モノ自体にもより付加価値が高くなるような仕掛け(システム的な内容(自働化など))を考え、
価値提供をしていきながら、値上げ交渉を同時に行う必要があるでしょう。
2023年度も大きな変化が続きますが、先ほど述べたような点を予測、実行しながら、日本の製造業をより発展させてほしいと思います。
それらの一旦を担えるよう当社も最大限ご支援していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。