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【職場活性化につながる心理的安全性の高め方】 ~岡 亜希菜~
2023年07月05日
皆さま、こんにちは!
A&Mコンサルト、専門コンサルタントの岡です。
7月のブログは岡が担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、タイトルにもあります「心理的安全性」に関する記事を2020年7月、今からちょうど3年前に書かせていただきました。
その際にもお伝えしたのですが、3年経過して各企業様の心理的安全性が高まったかというと、高まっている企業様にはあまり出会いません。
どちらかというと、少しギスギスした職場になっている。
陰口を言う人がいて困るなど、ストレス社会が進み、職場の空気は悪化しているのではないかと感じております。
人はなぜ、陰口を言ったり、いじめる言動を取ってしまったりするのでしょうか。
根底には自己肯定感というものが関係していると、私は思います。
自己肯定感というのは、良い事も悪い事もすべて自分である。
ありのままの自分に価値があると思える感覚のことです。
自己肯定感が低いと、自分を守るために自己防衛として他者を攻撃してしまうということが起きてしまうのです。
日本人は自己肯定感が低いと言われています。
理由は様々ありますが、「遺伝子レベルとしてそのような気質を持っている」などもあります。
「遺伝子レベルで低いのだから仕方ない」、これでは何の解決にもなりません。
我々は自己肯定感を高めるトレーニングや、自己肯定感を高める関わりを意識的に行っていく必要があるのです。
まずは、自分の強みだけではなく弱みも洗い出し、すべてを受け入れるというセルフマネジメントから始める必要があります。
その上で、他者からも受け入れられるということを可能にすべく、例えば職場内で認め合う文化を構築していくなどの活動を積極的に実施すると、
「自分はここにいていいんだ」という安心感から自己肯定感が高まることでしょう。
私は、この「認め合う文化づくり」が最も難しいと考えます。
なぜなら、会社という場所は成果を出すところだからです。
成果を上げていない人は評価されずに、認められるということができないのです。
ではどのように認め合い、心理的安全性の高い職場を作れば良いのでしょうか。
私が各企業様で実施いただいていることは以下の3STEPです。
STEP1:相互理解の場を作る(互いの違いを認め合う)
STEP2:共感の場を作る(組織のミッション・ビジョン・バリューへの共感)
STEP3:対話の場を作る(本音で話し合う)
では、各ステップを細かく見ていきましょう。
STEP1:相互理解の場を作る(互いの違いを認め合う)
まずは最も難しいと申していた、認め合う文化づくりです。
認め合うことを阻害している要因の一つは、「自分とは違う」ということで「理解できない、認められない」となってしまっていることです。
人は違っていて当然なのですが、何が違うかが分からないため、認められないのです。
だからこそSTEP1では、何が違うのかを可視化し、その違いを認識するところから始めます。
違いが分かると、意外とすんなりとそうだったんだと認めることができるようになります。
見えないからこそ得体の知れないものとして触れるのが怖いのです。
認めることができたら次は・・・
STEP2:共感の場を作る(組織のミッション・ビジョン・バリューへの共感)
としてつながりを作っていきます。
もともと企業にはミッション・ビジョン・バリューというのは掲げられていますが、ほとんど浸透しておりません。
浸透していないため、社員の皆さんのベクトルが同じ方向に向いておらずつながりを感じられません。
では、浸透させるために企業理念を唱和させよう!よくこのような対策が取られますが、あまり効果はないかもしれません。
なぜならば、社員の皆さんは自分事として捉えることができていないからです。
浸透を図るためのお勧めの方法は、ミッション・ビジョン・バリューについて語り合うことです。
共感するところはどこか、ミッションの言葉についてどのように捉えているかなど、毎月話すようにしてください。
そうすると、おのずと「ミッションってそういう意味だったんだ」、「自分が日々やっていることがバリューのこの部分だったんだ」、と気づきを得られ、
自然と浸透することでしょう。
そして最後は心理的安全性の大切な部分、本音を話せる関係性づくりの
STEP3:対話の場を作る(本音で話し合う)です。
いきなりチーム全員で本音を話し合うということは、ハードルが高いため、お進めの方法は、1on1ミーティングの実施です。
まずは1対1で話せる場を作り、「話しても大丈夫、あなたの考えを受け入れます」という経験を積ませることから始めてください。
そうすることで、心理的安全性の高い職場づくりを少しずつですが実現できるでしょう。
皆さまの職場が心理的安全性の高い職場になり、チームメンバーが互いの力を合わせ、シナジー効果を発揮し、
付加価値の高いアウトプットを生み出せる状態になることを祈っております。